この記事では、買物難民の現場で働く中で感じた「買い物と人の尊厳」について、スーパー勤務の立場から私の体験と気づきをまとめています。
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買い物は「物を買う行為」だけではない
最近、買物難民の現場に向き合う時間が増えました。
スーパーで働いていると、日常の中にある「買い物」という行為が、どれほど人の生活と深く結びついているかを強く感じるようになりました。
買い物とは、ただ「物を買う」ことではありません。
• 商品を手に取り
• 値段を比べ
• どちらにしようか迷い
• 「今日はこれにしよう」と自分で決める
その一つひとつが、その人の 生活の一部であり、人生の時間 なのだと、最近、強く思うようになりました。
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「自分で選ぶ」という喜び
ある高齢のお客様が、こんなことを話してくれました。
「同じものでも、人に買ってきてもらうのと、自分で選ぶのは違うんよ。」
その言葉を聞いた時、胸の奥が少し熱くなりました。
確かに、
• 代わりに買ってきてもらうこともできる
• 宅配もある
• 移動販売もある
しかし、
「自分で見て、手に取って、選ぶ」
という時間こそが、
その人にとって 外出であり、社会とのつながりであり、心の張り合い なのだと思います。
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買い物は「商品」ではなく”時間”も届けている
レジで少し会話を交わす。
売場で「ありがとう」と声をかけてもらう。
知り合いにばったり会って、立ち話をする。
その数分の出来事が、
その人にとって 大切な社会との接点 になっていることを、現場で何度も見てきました。
買物難民という問題は、
「物が買いに行けない」不便さだけでなく、
“人として当たり前に過ごせる時間が奪われること”
という、もっと深い問題を抱えているのだと思います。
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支援とは「届けること」だけではない
支援と聞くと、
• 商品を届ける
• 代わりに買いに行く
• 便利な仕組みを作る
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、それらは大切です。
しかし私は、近ごろこう感じるようになりました。
支援とは「選ぶ自由を守ること」でもあるのではないか。
「買ってきてあげる」ではなく、
「一緒に行ける方法を考える」。
その違いは、想像以上に大きいのだと思います。
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現場にいるからこそ、見えるものがある
私は特別な専門家ではありません。
ただ、現場で働く一人の人間として
• お客様の表情
• 会話のトーン
• 迷いながら商品を選ぶ姿
その一つひとつから、生活のリアル を感じています。
ニュースで語られる「社会問題」の裏側には、
一人ひとりの暮らしと人生 が確実に存在しています。
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香川県の現実
私の住む香川県でも、高齢化は年々進んでいます。
• スーパーまで車で15分
• バスは1日数本
この距離が、
ある人にとっては 「越えられない壁」 になっています。
同じような状況は、
おそらく全国の地方都市で起きているのではないでしょうか。
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これから、私にできること
すぐに大きなことはできません。
それでも、こう考えています。
• 現場の事実を、記録し続けること
• 生活者の声を、言葉にして残すこと
• 小さな行動からでも、支え合いを広げること
そして何より、
「自分で選ぶ喜びを、できるだけ長く守りたい」
その想いを軸に、できることを一つずつ形にしていきたいと思います。
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57歳の私が、今 気づいたこと
私は今、57歳です。
若い頃には想像すらしていなかった世界が、
年齢を重ねることで、少しずつ見えるようになってきました。
もしかすると今だからこそ、
「人の尊厳」という言葉の重み を
少しだけ理解できるようになったのかもしれません。
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若い世代のあなたへ
もし、ご家族が
「買い物に行けなくなった」
と口にした時、
• すぐに「宅配でいいじゃん」と言ってしまう前に
• 一度、ぜひ一緒に買い物へ行ってみてください
そこにしかない時間・会話・喜び が、きっとあります。
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まとめ|支援とは”選ぶ自由を守ること”
あなたにとって「買い物」とは、どんな時間でしょうか。
• ただの作業でしょうか?
• それとも、少しだけ心が動く時間でしょうか?
買物難民の問題は、
私たち一人ひとりの未来にもつながっています。
🌱 支援とは、届けることではなく
“選ぶ自由を守ること”なのかもしれません。
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💬 感想・意見をお聞かせください
あなたの町の状況や感じたことがあれば、ぜひコメントで教えてください。
小さな声から、次の一歩が生まれるかもしれません。
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🏷 タグ: 買物難民, 地方の暮らし, 高齢化社会, 地域課題, 57歳からの挑戦, 香川県, スーパー勤務, 人の尊厳, 地域活性化